コラム

2014年10月14日 (火)

キタノイットウセイ

北海道・門別競馬場に、キタノイットウセイという馬がいます。

 
父:スパイキュール×母:ヤマノリアル (BMS:リアルシャダイ)

門別 松本隆宏 厩舎 生産:浜本牧場

馬主:北所直人さん

 

東京競馬場のメイクデビューで勝利したものの、その後は頭打ちで。大井に移籍するも、善戦すれど勝ち星は挙げられず。そして、キタノイットウセイはこの秋、門別競馬場へ活躍の場所を移しました。

 
すると、よほど水があったのか、北海道では、2着、1着、1着と強い競馬を見せ、一気に脚光を浴びる存在になります。


実は、オータムセールで馬主の北所直人さんから、「道営記念を使いたいんだけど、このままでは出られないんだ。いま北海道では一番強いと思っている。だから、投票を頼むよ!」と、ファン投票を依頼されていました。

 
ボクは時間があるときにインターネットから。そして現地の友達にもお願いして、会場等で投票をしてもらいました。


すると、先日の中間発表で、堂々の1位に。ファン投票で選出され、出走条件を満たした出走希望馬上位8頭に出走優先権利が与えられることから、このままいけば無事、道営記念に選出される勢いです。


そして今日、「ハーツクライ・プレミアム」にキタノイットウセイが出走。今年一度しか負けていないコスモスイングを退け、三連勝を達成。これでファン投票で漏れたとしても、選考委員会での選定にかかることでしょう。胸を張り、堂々と本番へ挑めそうです。


珍名馬が増えている昨今。中央や南関東ではイマイチだったのに、北海道に来てから急激に強くなる、この馬につけられたキタノイットウセイという名前にドラマを感じてしまいます。


ホッカイドウ競馬のラストを飾る道営記念まであと一ヶ月。秋から冬へと変わる時期に、今年一番の熱い戦いが観られるのが楽しみです。


第57回道営記念ファン投票について(投票は明日まで)
http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000003612
 

2014年10月 3日 (金)

凱旋門賞まで、あと50時間

「短冊に書かれた願いが叶うように、みんなの願いも叶えて欲しい」
 
七夕の織姫星として知られる1等星から名付けられたベガは、ミステリアスな逸話をもつ牝馬だった。
 
前脚がひどく内に曲がる内向で、競走馬になることすら危ぶまれた幼少期。体質も弱く、育成は順調さを欠いた。
売り物にならない、と判断されたのかもしれない。当初予定していたものとは異なる馬主の名義で、栗東・松田博資調教師に預託された。
 
脚元の不安は、坂路調教でかき消した。
体つきが変わり、動きが変わる。競走馬デビューが見えてきた。
 
初戦は2着に敗れるも、その後は4連勝を飾り、桜花賞、オークスと牝馬クラシック2冠を挙げた。
 
次はフランス遠征。関係者はヴェルメイユ賞をステップに、欧州の大舞台で駆ける彼女の姿を思い描く。
 
しかし、オークス出走でコンディションが崩れたのか、レース後の回復に手間取り、秋のフランス遠征は中止となる。
 
その後、国内で数戦するも、狂った歯車は戻らない。

「西に輝く一等星」は、やがて母となった。
 
 
サンデーサイレンスとの間に産まれた初年度産駒が日本ダービーを制すと、2番仔も重賞制覇。アドマイヤドンは、ダート界を席巻。芝・ダートあわせて7つのG1競走に勝利、4番仔も重賞戦線で活躍した。
 
名繁殖、唯一の牝馬、ヒストリックスターは不出走のまま引退。ディープインパクトと交配され、ベガの孫にあたるハープスターを産み落とした。
 
 
7戦5勝、2着2回。鍛え上げられた体躯から繰り出される強烈な末脚は、競馬ファンでなくとも心を掴まれるという。
 
最後方からの直線一気。一瞬で全馬を置き去りにする圧巻のパフォーマンス。
新潟2歳ステークスは、2着に退けた馬が、後に皐月賞を勝利するといったエピソードも記憶に彩りを加えた。
 
断然の一番人気を背負いながらも、わずかに届かなかった阪神ジュベナイルフィリーズ。一完歩ごとに標的との差が詰まるゴール前の強襲に、異次元の走りを印象づけた。
 
桜色の染分け帽と金色の馬体が、芝生の上で弾んだ桜花賞。一頭だけ成功が約束された道を歩んでいたのだろうか、周りのすべての動きがスローモーションのように映った。
 
絶対的な強さを示しても競馬に負けたオークスに、『アキレスと亀』を思い起こす。節があることによって厳冬期の寒さに耐えられる竹のように、ハープスターもこの敗戦を糧に強くなった。
 
札幌を舞台に繰り広げられた、凱旋門賞を睨む二頭の熱き戦い。3コーナー過ぎからの仕掛けに反応する彼女の姿に、“不可能を可能”にした成長の跡を感じた。
 
 
凱旋門賞まで、あと50時間。
 
「出資馬で海外遠征がしたくて、パスポートを作りました。初めての海外旅行がこの凱旋門賞になるなんて。夢を見させてくれる馬に出資できて幸せです」

「初めての大レースが凱旋門賞ですからね。そんな僕を乗せていただけるなんて、本当にありがたく思いますし、光栄に感じています」

「今回の凱旋門賞は、現在のノーザンファームの集大成になるかもしれません。やれるべきことをすべてやって、後悔のないように挑んで欲しい」
 
 
日本競馬界の悲願。それぞれの短冊に書かれた願いを叶えるように。
ハープスターは、祖母が辿り着けなかった欧州の大舞台に挑む。

2014年9月13日 (土)

森田調教師

仲間内で「ジャージのおっさん」と呼ぶ人物がいる。
馬の見学で訪れた北海道の牧場が出会いの場。昨年の秋のことだ。
友人たちとノーザンホースパークで食事を楽しんでいると、隣の席に座ろうとするおっさんが現れた。
テーブルには【関係者席】と書かれた札が置いてある。
 
 
おっさん「ここ、いいですかね?」
我々「関係者席だからダメなんじゃないですかね」
おっさん「でも、座ってくださいって言われたんですよね」
我々「関係者以外は、ダメだと思いますよ」
おっさん「いいって言われたんですがね。空いているし」
我々「はぁ」
 
 
ジャージを着こなした、いかにも凡庸なおっさんは我々の制止を無視して座りだす。
そして、突拍子も無く、名刺を差し出した。
 
 
「JRA日本中央競馬 調教師 森田直行」
 
 
我々は、手のひらを180度返して、新規開業をするという調教師の話しに聞き入った。
 
 
それから数ヶ月後、森田師は調教師としてのデビューを迎えた。
「ジャージのおっさん」がスーツに着替えた。
競馬場やセールの場で話しをする機会が増えたが、プロフェッショナルとしての雰囲気が増し、凛々しく映る。不思議なものだ。
 
 
さて、今週の出走出資馬は5頭。
土曜日
 阪神7R 13:15 レッドジゼル「3歳上500万下」
 新潟7R 13:30 レッドレイラ「3歳上500万下」
日曜日
 新潟5R 12:30 ストレンジクォーク「2歳新馬」
 新潟7R 13:15 ヴィッセン「3歳上500万下」
 小倉10R 15:00 レッドアリオン「西宮ステークス」
 
 
骨折明けでもレッドジゼルは勝負になりそうだし、ストレンジクォークのデビュー戦も楽しみ。
そして、アリオンが出走する「西宮ステークス」は、WIN5対象レース。
G1や重賞でも差のない競馬をしてきたレッドアリオンは、1600万条件に降級し、人気を集めるだろう。
そして、「西宮ステークス」には、森田師が管理するレックスパレードも出走する。
こちらは、前走、後方のまま大敗を喫したこともあり、人気は無いが、少頭数のため、紛れがあってもと思わせる。
森田師は、今週、浦和競馬場でおこなわれたテレ玉杯オーバルスプリントカップをキョウエイアシュラ号で制覇。初重賞勝利を挙げた。
勢いに乗る森田師が大波乱を巻き起こす可能性も少なくない。
先週の的中者がいなかったため、4億円を超えるキャリーオーバーが発生中のWIN5。
的中すれば、最高6億円が手に入る。
鍵を握るのは、どの馬か。ぜひご注目を。

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